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zoom RSS Dropboxのようなサービスを自前で運用できる ownCloud

<<   作成日時 : 2014/08/10 21:26   >>

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Dropbox は便利ですが、サーバ上のファイルの暗号化に際し、暗号化キーはDropboxサービス側も保持しています。
これはファイルをアップロードしたユーザ以外に、Dropbox側でも暗号化解除できることを意味し、実際、下記のような記事も出ています。

Dropboxを「プライバシーの敵」と発言したスノーデン、今後大切なのは「ゼロナレッジ」《瀧口範子「シリコンバレー通信」》


このように外部のサーバにデータを置くリスクもあり、企業ユースでは使いにくい面もあります。

そこで、Dropbox の代わりに自前でサービスを用意できる ownCloud を紹介します。

ownCloud はオープンソースのストレージサービスで、Dropbox と同様に複数のデバイスからファイルの同期を行えます。


以降では、Ubuntu14.04 でのインストール手順を説明します。


ownCluodサーバの構築



sudo su を実行して root になり、以降の作業を行います。

ownCluodサーバのインストール


最新の ownCluod を利用する為の設定後、インストールを実行します。
ここでは、現時点での最新版 ownCloud7 をインストールします。
以下を実行します。


sh -c "echo 'deb http://download.opensuse.org/repositories/isv:/ownCloud:/community/xUbuntu_14.04/ /' >> /etc/apt/sources.list.d/owncloud.list"
wget http://download.opensuse.org/repositories/isv:ownCloud:community/xUbuntu_14.04/Release.key
apt-key add - < Release.key
apt-get update
apt-get -y install owncloud


これでサーバのインストールは完了です。


MySQLの設定(ストレージにMySQLを使う場合)


ownCluod を少人数で使用する場合は、この MySQL の設定は必要無いので、この部分は読み飛ばして、以降の WEBサーバの設定 からを参照して下さい。


ownCluod はデフォルトではデータベースに SQLite を使用しますが、大規模な運用では、SQLite 以外のデータベースの利用が勧められています。

ここでは、SQLite 以外のデータベースとして、MySQL を使用する設定を説明します。


まず、MySQL をインストールします。

apt-get -y install mysql-server


MySQL のインストール途中に、MySQL を管理する "root" ユーザのパスワードを設定するように求められるので、パスワードを入力します。
なお、ここでの "root"ユーザはMySQLでの管理用ユーザであり、Linux の rootユーザではありません。


MySQL のインストール後、続けて以下を実行します。


mysql -u root -p


Enter password: と表示されてパスワード入力を求められるので、mysql-serverインストール時に設定した rootユーザのパスワードを入力します。

続けて、ownCloud で利用する MySQLのユーザを作成します。
次の書式で作成します。

CREATE USER ユーザ名;
SET PASSWORD FOR ユーザ名 = PASSWORD('パスワード');


例えば、次のように入力します。
この例では、ユーザ名は mysqluser で、パスワードは pass!!!word!!! でユーザを作成します。

CREATE USER mysqluser;
SET PASSWORD FOR mysqluser = PASSWORD('pass!!!word!!!');



続けて、ownCloud で利用するデータベースを作成します。
ユーザ名、パスワードは先ほど作成したユーザのものを指定します。
次の書式で作成します。

CREATE DATABASE データベース名 default character set utf8;
GRANT ALL ON データベース名.* TO 'ユーザ名'@'localhost' IDENTIFIED BY 'パスワード';



例えば、次のように入力します。
この例では、データベース名 owncloud_db で作成します。

CREATE DATABASE owncloud_db default character set utf8;
GRANT ALL ON owncloud_db.* TO 'mysqluser'@'localhost' IDENTIFIED BY 'pass!!!word!!!';



最後に下記を実行して MySQLの設定は終了です。

flush privileges;
quit




WEBサーバの設定


WEBサーバ apache をインストールします。


yum -y install apache2


続けて以下を実行します。

a2enmod ssl
a2ensite default-ssl
service apache2 restart



サーバのIPアドレスやホスト名を xxxxx とすると、他のPCのブラウザで http://xxxxx とアクセスして以下のように表示されることを確認します。
owncloud_install_1



これでWEBサーバの設定は完了です。



ownCloudの初期設定



サーバのIPアドレスやホスト名を xxxxx とすると、https://xxxxx/owncloud/ でアクセスします。

次の画面になるので、管理者アカウントとする ユーザ名 , パスワード を入力します。
owncloud_install_2


データベースに MySQL を使用する場合は、「ストレージとデータベース」をクリックします。
データベース設定用の項目が現れるので、MySQL/MariaDB を選択します。
データベースのユーザ名、データベースのパスワード、データベース名は、MySQLの設定(ストレージにMySQLを使う場合)で指定した、ユーザ名とパスワードとデータベース名を入力します。

owncloud_install_3




「セットアップを完了する」ボタンを押すと、次の画面が現れます。
右上の[X]を押します。
owncloud_install_4



次の画面になります。
owncloud_install_5




これで、ownCloudの管理者アカウントでログインしました。


続けて、ownCloudサーバ上に置くファイルの暗号化の設定を行います。
サーバ上のファイルを暗号化することで、セキュリティを確保できます。

なお、暗号化の設定や解除は後からでも行えますが、その都度、各ユーザが既存ファイルの暗号化/解除の作業をする必要があるので、最初に設定しておきます。


最初に左上の 「ファイル」の箇所をクリックし、出てきたメニューで「アプリ」を選択します。
owncloud_install_6



しばらく経つと、画面が変わるので、画面左側の下の方にある「Encryption」を選択します。
owncloud_install_7



「有効にする」を押します。
owncloud_install_8



最後にログアウトします。
ログアウトは、画面右上の ユーザ名の箇所をクリックし、メニューから ログアウト を選択します。


これで初期設定は完了です。


次回 ownCloud にアクセスすると、次の画面になっています。
ユーザ名、パスワードを入力することでログインできます。

owncloud_login





ownCloudクライアントのインストール


クライアントPCで http://owncloud.org/install/ にアクセスします。

画面中央あたりの「Install Desktop Clients」からダウンロード・実行し、インストールを行います。
owncloud_install_1



インストール後、最初に起動したときに次の画面になります。
ownCloudサーバのURLを入力します。https://xxxxx/owncloud/ のような形式です。

ss000




この画面が出たら、「この証明書を信用する」にチェックしてOKを押します
ss001




ユーザ名、パスワードを入力します
ss002




ローカルフォルダーの横のボタンをそして、ownCloudと同期するフォルダーを指定し、接続ボタンを押します。
ここで指定したフォルダーが、サーバと dropbox のように同期します。
ss003




Finishボタンを押して完了です。
ss004



次にタスクトレイ上の ownCluodアイコンを右クリックします。
tasktray_owncloud


無い場合は、以下の箇所の△をクリックすると出てきます。
tasktray



右クリックで現れたメニューから「設定」をクリックします。
ss006



画面左側で「一般」を選び、画面右側の「システム開始時に起動」にチェックを入れて、Closeボタンを押します。
ss007




これでクライアントアプリのインストールと設定は完了です。


これで ownCloudと同期するフォルダーとして指定したフォルダを見てみると、デフォルトではサーバと同期されて、次のファイルが出来ています。
ローカルフォルダ





ユーザの追加方法


ownCloud にログイン後、画面右上の ユーザ名の箇所をクリックして、メニューから ユーザ を選択します。

owncloud_install_11



ユーザの管理画面になるので、作成するユーザの ログイン名、パスワードを入力して、作成ボタンを押します。

owncloud_install_12



これで作成は完了です。




以上で ownCloudサービスを開始出来ます。


参考


ubuntuでowncloud でプライベートクラウドサーバを作ってみる

第8回 OSSで用意する、プライベートなDropBoxのようなストレージサービス|オープンソース geek(変人)列伝 - 内 信史|イリイのメールマガジンili-zine

えんぞーどっとねっと 自分だけの専用クラウドストレージ「ownCloud」を導入してみました

CentOS6にowncloud6をインストールする | テクニカルメモ

オープンソースのDropbox代替サービスownClouldを家のSynology NASでホストしてみた。: YATTSUKE BLOG

ownCloudAdminManual.pdf

Installation ― ownCloud Administrators Manual 7.0 documentation

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